【困難、地獄】飲食店経営の軌跡 完結編Part4【完全終結】

1.飲食店

こんにちわ ニコニコ侍です。
   
私は、先日自己破産が終了しました。     

起業から20年。今思えば、地獄の日々でもありましたが、貴重な人生を生きてきたなと思います。   

その人生を振り返って、すこしでも、同じ境遇の人の励みになればと思い、書いています。   

この章は最終章のPart4なので、続きになっています。 先にそちらをご覧下さい。
  


【困難、地獄】飲食店経営の奇跡 完結編 Part3


敗戦決定。

「大規模商業施設でのテナント店」がオープン4ヶ月目から損益分岐点を大きく割り込みました。
   
売上目標を大きく下回ると、当然大きな損失が発生します。
   
売上目標によって、人を雇い、人件費をコントロールしているからです。
  
多少の売上の上下には、対応できますが、大きな下落には、対応できません。
  
600万の売上目標⇒180万程度の人件費で予算を組みます。(約30%)
  
そこで結果が230万だと、多少削ったとしても 人件費は160万近く使ってしまいます。
つまり、大赤字が発生するのです

大炎上、資金繰り悪化。

「月末入金予定の仕入れ代金がまだ入金されていなんですが!いつになったら入金できるのですか?」
  
私の電話は鳴りっぱなしでした。
   
「ご迷惑をおかけして、大変申し訳ありません。目処がつき次第入金しますので、少しお待ちくださいませ。」
   
✔資金繰り悪化の原因

・本店の1ヶ月の改装による閉店の収入減
・S店の閉店による、買掛金などの精算
・テナント店の出店費用、および赤字費用

当時、2000万近くの、資金が足りてなかったと思います。

目の前で、2000万にも及ぶ、支払い期限の来ている支払い。
   
しかし、テナント店の失敗しよる赤字が拡大している、、、、
   
私は、追い込まれました。
  
銀行返済どころではない。このままでは、倒産する、、、、

これは銀行へいかなければいけない。私は直感しました。

銀行との交渉

「追加融資はできません!」
  
きっぱりと断られました。実は、「大規模商業施設のテナント」の融資をしてくれた支店長は、すでに異動しており、厳しい審査で有名な人と交代していたのです。

   
「しかし、このままでは、倒産していまいます。どうしたらいいのでしょうか?」
  
私は逆に問いかけました。
   
「テナント店失敗はわかりました。こちらも融資した責任があります。しかし、立て直しをするには、きちんとしたエビデンスのある事業計画書を作ってきてください。話はそれからです。」
   
「エビデンス?」私は聞きなれない言葉を聞きました。
     
*「エビデンス」とは、根拠、証拠。
   
つまり、夢物語ではなく、現状をどうするのか、根拠のある数字をもとに計画書を作ってこい!と言われたのです。
   
私は、家に帰り、今の現状をもとに、資金繰り情報、収益など、細かい資料をつくりました。
   
そこで、発見したのです。
   
「毎月の銀行融資を返済することはできない!と」

リスケジュール交渉

「目の前の未払金2000万を支払っていかないと、事業が成り立ちません!なんとか銀行返済をその間待って頂けませんでしょうか?」
    
私は、支店長室の机に頭をつけていました。
    
「、、、、、、、、、、、、」
  
長い沈黙が続きました。
    
「わかりました。それでは、すべての融資をしている銀行、国民金融公庫などと相談して、銀行団を結成します。そこでバンクミーティングを行い承認されれば、そういたしましょう。」
   
「有難うございます。」
   

私は、助かった、、、と思いましたが、実はこれが、地獄への片道切符になろうとは夢にも思っておりませんでした。
  
バンクミーティングの承認は降り、私の会社は
「銀行管理」会社になってしまったのです。

    

年金事務所からの最終通告。差し押さえ危機。

2000万の支払いをやりくりしながら、なんとか営業をしておりました。
しかし、飲食店の弱さ。仕入れを止められてしまうと、運営できなくなる。
   


「今、銀行にも協力いただいて、なんとか立て直しをしています。ぜひ協力お願いします。今後の新しい、仕入れはすべて現金で支払いますので、過去の買掛金は分割にさせてください!お願いします。」
   
私は、仕入れ業者様を訪問し、何度も頭を下げ、協力してもらえるようにお願いしました。
   
銀行返済にあてていた資金を、未払金の精算にあてていましたが、よく捻出できても150万が限界でした。残りはどこかへしわ寄せがいきます。
   
どうしても、直接的ではない、税金や、年金などは後回しになってしまいます。
   
私は、当然、税務署や年金事務所にも足を運び、現状を説明していました。
   
そこへ一本のおそろしい電話がかかってきました。
   
「急ぎ、事務所まで来てください。」
   
私は、いそいで年金事務所まで行きました。
   
「今まで、遅れながらもお支払いはされているので、当事務所内でとどめておりましたが、滞納が800万を超えると、自動的に、国税に徴収を依頼することになります。
法律で決まっていることなので、ご理解くださいませ。この28日までに支払いが無いと私の一存ではもうどうにもなりません。」
    
!!!!!!!!!
   
   
「800万を払わないと国税に依頼して、強制執行を受ける!」
   
しかし、月末はすべての支払いが集中している時、とてもじゃないが、段取りできない、、、、、、
    
私は、苦悩しました。
   
私は、決断しました。
    
現在閉店中の「S店の建物」を売却するしかない!と

S店の売却

✔S店建物の詳細

・建物評価は4000万近い物件である。
・そのおかげで固定資産税は、年間100万近くに上る。
・市の公共施設内に建てられているため、賃料は0円である。
・飲食店以外の営業は許可されない。
・市もその土地所有の会社から無償で貸与されている土地のため、売却には、市と土地所有者(会社の許可が必要である)

✔問題点

・完全に高齢化が深刻で、過疎化エリアである
・そこで、果たして飲食店をやりたいひとがいるのかどうか。
・売却すると、二度と営業はできなくなり、リースなどの残債の支払いのみ残ってしまう。(まだ2年近く残っている)

建物を売却するのは二度目でしたが、今回は時間がない。
   
私は、片っ端から知り合いに電話いれました。
   
「あんたがやってダメなところで、できるわけないでしょ!」
  
同業の店舗や、知り合いの個人飲食店など、声をかけましたが、皆同じ答えです。
   
やはり、飲食店、皆同じく苦しいのです。
   
「無料(タダ)でもやりたくない!」
   
この言葉を聞いたとき、唖然としました。
   
4000万の建物でも、お金を生まない場所は、確かに無料でもいらないわな、、、、
    
  
そこへ、一本の電話が。
   
「私は、地元で不動産を営んでいる者ですが、現在閉店中のS店舗をぜひ買いたいという人がいるのですが、もしよかったらお話をさせてもらえませんか?」
   
!!!!!!!おおおおお!!!!!!!!!
   
  
!!!!!!!神様!!!!!!!!!!!!
    
「ぜひ、お話を聞かせてください。」
  
私は、心躍る気持ちを抑えて、会いに出向きました。

困難な売却

もう1ヶ月も残っていませんでした。
このままでは、年金事務所から回収が国税担当に回ってしまう。
そうすれば、即、現金化が可能なカード売上などを抑えられ、倒産してしまう、、、
    
「700万円で買いたいという人がいます」
   
!!!!!!!!

 4000万の不動産評価がついている、鉄筋コンクリートの200坪の建物が、たったの700万って、、、、
  
「ちょっとそれは無茶すぎませんか?4000万が700万って聞いたことないですよ」
   
「あと、何をされているお方なのですか?」
   
「ええ、物販です。」
   
!!!!!!!!
    
「物販ですか・・・・・」
  
すこし、関係者と話し合いますのでお時間をください。
私は、そう伝えました。
   

・市と土地所有者から許可を得ないと、建物を売却することはできない。
・その条件の中に、地域住民や施設利用者のための飲食店営業に限るという契約がきっちりと書いてあったのです。

私は、市の担当者と会っています。
現状を正直にすべてお話しました。このままでは、差し押さえを受けて、倒産してしまうことまで、、、、
   
「わかりました。市としては、ここまで頑張ってくれたことに感謝しております。一緒に土地所有者の会社に行って説得しましょう。そこで承認をえることができたらかまいません。」
   
「有難うございます!!!」
  
私は、そのまま、市の担当者と土地所有者の会社へ向かいました。
  
  
【土地所有会社の責任者と市の担当者】
  
「事情はわかりました。しかし、契約に書いてあるとおり、地元住民や、施設利用者のために利用するという場所であります。
 検討はしてみますが、厳しいかもしれません。」
   
。。。。。。。。
   
「やはりそうですか、、、、」
   
私は、落胆しました。
しかし、正式では無いので、後日回答をいただくということで、一旦帰りました。
   

迫り来る期日。奇跡はおきるか?!

刻一刻と期日は迫っていました。
「28日までになんとかしないと、、、、」
   
私は、メインバンクなどに状況を説明に行きました。
   
「銀行返済を猶予すると、新たな融資はできませんよ!それはわかってるはずです」
  
こっぴどく怒られました。
まあ、仕方ないことです。返済できない人に、貸すバカは居ない。
    
  
私は、現状を本店の大家さんに説明にいきました。
このままでは、強制執行を受けて倒産することを、、、、
   
「そうか、、でも私にできることはもう何も無いね。」
  
さすがの大家さんも、これ以上は厳しいと感じていました。
   
「わかりました。覚悟はできています。もし、私の会社になにかあったときは、お店をよろしくお願いします。」
   
私は、深々と頭をさげました。
   

  

正式回答来る!答えは「No」

私には、すでに選択肢は残されていませんでした。
   
土地所有者からの「Yes」の回答のために準備はしておりました。
   
のこり1週間をきったところで電話が、、、、
    
「大変もうしわけないのですが、今、土地所有会社から電話がありまして、やはり飲食店にこだわるとのことでした。力になれなくて申し訳ない、、、」

市の担当者からの電話でした。
   
「、、、、、わかりました。こちらこそ大変お世話になりました。有難うございました。」
   
私は、市の担当者の方が、その後も必死に説得してくれていたことを知っていました。
  
ついに、「来るか、、、、」
   
私は、ある決断をしました。

皆との別れ。本店の閉店。

私は、本店、テナント店の全従業員を集めました。
   
「私の力が及ばずに、皆に大変な苦労をかけて申し訳ない、、、、、」
   
「すべては、私の責任です。今まで有難う。。。。」
   
私は、皆に頭を下げました。
   
私は、決断していました。
  
会社は倒産するかもしれないが、お店や従業員、お客様に迷惑をかけてはいけない、、、と



私は、大家さんの前にいます。
     
「土地所有会社からの回答を受けました。厳しい答えでした。強制執行を止めることはもう不可能です。
これまで、大変ありがとうございました。
   
私は、今日を持って本店を出ていきます。
   
あとは、よろしくお願いします。」
   
「わかった。あとは任せとけ。」
大家さんが、言ってくださいました。
    
✔私の下した決断

・本店を退去し、大家さんへ返還する。
・本店、テナント店のすべての正社員、従業員を大家さんの会社へ移籍させる。
・本店に置いてあるすべての動産は、すべて所有権を放棄する。
・お店の運営に関わる、レシピやライセンスもすべて放棄する。
・買掛金や残債はすべて、私が引き受ける。


皆、旅立って行きました、、、、
  
今までお金が無い会社で苦労ばかりかけた、、、、
  
20年近く頑張ってきた、私の本店。有難う、、、、、
  
私は、涙を流しました、、、、
   

現在でも、本店はきちんと営業しています。従業員、スタッフも誰も抜けることなく頑張っている!と聞いています。
本当によかったです。

怒涛の一日。

私は、本店とスタッフをすべて引き渡しました。

✔私に残っているもの

・移転させた新店
・スタッフが私しかいないテナント店
・閉店しているS店の建物

差し押さえまで、あと「二日」。
  
私は、決断していました。
最後、直接談判に行くことを、、、、
    
私は、土地所有会社の責任者と総務担当課長、主任の前にいます。

「この度は時間をとっていただいて有難うございます。」
   
「申し訳ないが、先日、市に回答したとおりです。お引き取りください。」
   
責任者の方が、言われました。
   
私は、席をたち、床に土下座しました。
    
「私は、先日、本店を無くしました!!!しかし、まだ、1店舗、皆で苦労して作った移転の店舗があります。そこでは、従業員がいまでも必死に闘っています!」
   
「私は、このお店を維持するために、沢山の従業員が稼ぎ出した利益を使ってきました。」
   
「そして、その従業員たちが路頭に迷ってしまいます!!!」
   
「ここでまた飲食店をやれば、また同じ不幸がおとずれる可能性があります!!」
    
「助けてやってください!!!お願いします!!!」
  
私は、見栄も外聞もなく、ぐちゃぐちゃに泣きながら、土下座しました。
  
責任者の方の顔は真っ赤になっていました、、、、
   
担当者2名のかたは、泣いていたのを覚えています、、、、
   
。。。。30分近くたったとおもいます。
    
私は、ずっと泣き続けました、、、、、
    

「わかりました、、、でもこちらも本社のある会社です。期限は明日までですよね?それは時間的にも厳しいです。役員の許可が必要なのです。」
  
「やってみましょう!」
   
!!!!!!!!!!!
   
ついに、責任者の方が折れてくださいました、、、、、、
    
「有難うございます!!!!!」
    
私は、ひたすら頭を床にこすりつけました。  
   
「ベストを尽くしてみますので、いい加減座ってください。」
   
責任者の方にいわれても私は、土下座をやめる気はありませんでした。
   
「本当に、、、本当に有難うございます、、、、、」

奇跡が起こる!

現地の土地所有会社の責任者に「了解」をいただいたが、本社役員の決済を待たなくてはなりませんでした。
   
本社役員は「東京」にいます。責任者が行って、許可がおりるのは1ヶ月以上かかると言われました。
   
私の会社はそこまで持ちません。残った日付はなんと「二日」しかないのです。
    
しかし、奇跡が舞い込みました。
   
なんと、非公式で当日、役員の方がなんと、その施設にやってきたのです!!!
    
午前中の営業前に、談判に行き、テナント店でひとりで、お店を切り盛りしていたところでした。
   
「こんな奇跡見たことないですよ!よかったですね。役員がそれは急がないといけない!と許可をだしてくれました!!!」
   
総務の担当者さんが、喜んで電話をしてきてくださいました。
    
「有難うございます!!!」

まずい!明日までだ!すべて明日に決着をつけなけれないけない。
   
私は、すぐに不動産屋に電話をしました。
   
「700万で売る!ただし、明日にすべて終わらせることができたら!と」
   

年金事務所

私は、年金事務所にいます。
「大変、ご迷惑をおかけしました。どうぞお受け取り下さい。」
   
!!!!!!!!!!
  
「信じていましたよ!あなたの誠意感謝します。」
   
年金事務所の担当者さんは驚いていました。まさか700万を持ってくるとは思ってもいなかったのでした。
  
「これで国税さんに依頼するのは中止してください。よろしくお願いします。」
    
「わかりました。」
   
私は、年金事務所をあとにしました。

私は、疲れていました。
   
たった一日で、不動産の売買から、契約解除などすべてを終わらせました、、、
   


しかし、お店が待っている、、、私は、従業員が誰も居なくなった私だけのテナント店へ向かうのであった。

皆の助け。

「このままでは、お客様にご迷惑をかけてしまう、、、」
  
テナント店。席数50席。スタッフ私だけ。
   
仕込み、オープン作業、掃除、注文をお伺いし、料理を作り、食後のデザートにコーヒー。お会計まで、私一人でした。
   
「いくらなんでも、厳しすぎる、、、、」
お客様はやさしく、怒られることはありませんでしたが、無理をかけていることは明らかでした。
    
私は、一人の男に電話をしました。
  
「すまん。こういう事情だ、、、、助けて欲しい!」
   
彼は、すぐにこう言いました。
  
「当たり前じゃないですか!すぐに今の職場に事情を話してきます。明日にでも行きます!」
   
「有難う。。。。。。」
   
彼は、元副料理長の社員で、結婚し家庭をもつことを期に、飲食店をやめ、普通のサラリーマンとして生活をしていました。
   

そのあと、続々と、大家さんの会社へ移籍した社員の奥様たちが、パートとして駆けつけてくれました。
   
「これで、なんとかお客様にご迷惑をかけずに済む、、、」
   
私は、皆の協力に感謝いたしました。
    

悪化する資金繰り

「約束だからきちんと払ってもらわないと困るんだよ!!!」
 
私の電話は鳴りっぱなしでした。
    
「ほんとに、、、すみません。なんとかしますので、もう少し待ってください。お願いします。」
   
本店を閉店したことにより、買掛金のみ残ってしまい、資金繰りはますます悪化していました。
   
私は、テナント店でなんとか営業をつづけていましたが、「お客様にご迷惑」をかけないことはできても、休みなどない長期過重労働をつづけていました。
   
長時間労働による、みるみると痩せてくる、、、、身体
   
毎日かかってくる
「いつまで待たせるんだ!!!」という催促の電話への対応
   
肉体的にも精神的にも限界が近づいてきました、、、
    

 「あと1年頑張ってみよう!」
  
私は、心を奮わせ、皆を勇気づけていました。
自分に向かって言っているように、、、、、
   


テナント店閉店。

私は、決断しました。
テナント店で奮闘して、8ヶ月。
   
皆の協力で、お店は維持していました。なんとか、営業赤字も縮小し、赤字額も毎月20万程度に圧縮はできていましたが、売上が伸びない、、、、
 
その施設も1年以上経過しましたが、、、最悪の売上。
どんどんテナントが出て行きました。
   
「ここで頑張っても、厳しいかもしれない、、、、」
   
私は、決断しました。
さいごの砦、移転した新店に行くことを、、、、
   
テナント店に協力してくれた、皆に感謝し、お店をあとにしました。
   
たった一人で、お店の残務処理を行い、お店の清掃をしました。
   

さいごの砦、新店での戦い!

私の、「死に場所はここだ!」
  
と腹を決めました。
  
「皆、会社はこの状態だ。最後まで、付き合って欲しい。」
   
私は、皆に伝えました。誰ひとり、辞める人はいませんでした。
   
私には、すでに家は無く、車で生活をしていました。
当時は、冬。マイナス6度の車内で布団にくるまり寝ていました。
(身体はあったかいですが、足はどうしても出てしまい、むちゃ寒いのです)
   
お風呂は、従業員にお願いして、たまに貸してもらっていました。
    
東京での貧乏調査で、そういう生活に耐性がついているのか、特に気になりませんでした。
   
私が、戻ってきてきてからの新店の売上はみるみる伸びていきました。
  
全力でお客様にあたろう!そういって頑張りました。
    
しかし、資金繰りは、テナント店まで閉店し、どうにもならないほど悪化していました。
   
営業的には黒字だが、資金繰りがすでに限界が来ている。
このまま、無事に行けることは無いかもしれない、、、、
   
私は、うすうすと感じていました。

ついに来た!退店勧告

「このまま滞納や遅延を繰り返すならば、契約に基づいて、出て行ってください!」
   
ついに、新店の大家である会社の担当者より、勧告をうけました。
   
「この店は、利益が出ているのです。もう少し時間をください。必ず復活してみせますから!」
   
私は、何度も頭をさげてお願いしました。
   
「当社でも問題になっているのです、事情はわかりますが理解してください。」
    
担当者も困っていました。しかし、私は、この店を出て行くつもりはありませんでした。
    
「ここで一生懸命働いている従業員もいるのです!楽しみにご来店いただき、お食事されていくお客様もいらっしゃるのです!私は出ていきません!」
   
無理をいっているのは、承知していました。しかし、私は、決めていました。
私の会社はもう助からないかもしれない。
   
しかし、従業員やお客様に最後までご迷惑をかからないようにしよう。
  
その道筋がみえるまでは、一歩も引く気は無い!!!と
    
担当者はしぶしぶ引き上げていきました。
    
当時、成人式の振袖の会社で、お客様のご迷惑をかけた事件がちょうどあったのを覚えています。成人式当日、振袖を引き渡すことなく会社が閉店したのです。私の中では、考えられない事件でした。
経営者が最後、お客様と従業員を捨てて逃げたのです。
   
私は、心に誓いました。
 「たとえ滅んでも、あんなカスみたいにはなるまいと。。。。」
   

大家からの依頼

「あなたのお店を引き継いでもいいというお店があります。ぜひ会いませんか?」
  
大家である会社の担当者が話をもってきました。
   
「私は、このお店を失うことは、会社の死を意味します。それを理解して発言されてますか?」
  
「分かっています。あなたは、話だけでも聞く義務があるはず!」
   
私は、しぶしぶですが、お話を聞きました。
   
「分かりました。しかし、私はまだあきらめておりません。もし、その時があればよろしくお願いします。」
   
私は、引き継いでくれるという会社の社長に会いました。
   
まるで、若い頃の私にそっくりでした。
   
 

突然の大事件!不意打ちの差し押さえ来る!

「差し押さえ通知」
   
!!!!!!!!
  
突然、郵送されてきました。
私は、唖然としました。
   
送り先は、県税事務所。
なんと、テナント店の内装の取得税。数万円の差し押さえでした。
  
一度電話があったときに、現状を伝えて、待ってもらっていた件でした
    
私は、数万円だったので、最悪来た時に、払えばいいと完全に油断していました。
   
差し押さえたのは、私が、必死に守ってきた、カード売上の売掛金。その入金後、従業員の給料を支払っていました。
   
私は、県税事務所に向かいました。
   
「取得税を今払うので、差し押さえを解除してほしい。」
   
担当者は言いました。
   
「勘違いされていますね。取得税だけではありません。市と県に関係するすべての税金を払ってください。でないと解除できません!!」
    
!!!!!!!!!!!
    
私は驚愕しました。
   
その後、つぎつぎと文書が来たのです。
「差し押さえ通知」として、、、、、、
    
「我々も散々待ちました。しかし、改善の兆しが一向に見えないため、このような手段を取らざるを得なくなりました。すべてを入金していただくまで、絶対に解除は致しません。」
    
総額はなんと300万!!!
   
終わった、、、、、、、

給料が払えない、、、、、、、、   
   
ついに、私が大事にしている「一線」を踏み越えた瞬間でした。
その一線とは、従業員の給与が払えなくなったら、それで終了という一線でした。
   

   
ついにこの時がきたか、、、、、」

若き経営者。

私の目の前に若き経営者がいます。
   
「どうか皆のことをよろしくお願いします」
私は、頭を下げました。
   
「あとのことはお任せ下さい。」
   
私は、契約書にサインしたところでした。
   
✔譲渡契約書

・店舗すべての動産を売却する
・その売却代金ですべての税金や、その他を精算すること
・従業員はすべて、いままでの待遇以上で雇用すること


私は、ついにこの日が来たと感じました。
   
売却代金で、税金の差し押さえ等を解除にしに、若き社長も着いて来てくれました。
私は、自分で持っていき、いままでの散々ご迷惑をかけたことを、謝罪して回りました。
   
差し押さえも解除され、従業員の給与も無事すべて支払うことができました。
   
「こんな私に、ついてきてくれて、、、今まで、、有難う、、、、」
   
皆が、最後にお別れ会を開いてくれました。
私は、涙がとまりませんでした、、、、、
    
次の日、私は、のこりの売却代金すべてを持って、弁護士のもとへ向かいました。
    
「ついにこの日が来たんだね。今までお疲れ様でした。」
   
弁護士の先生もやさしく言葉をかけてくださいました。
   
「あとの事。よろしくお願いいたします。」
   
私は、委任状にサインをしました。
   
「破産宣告申立の手続き」に関するすべてを委任すると、、、、、、
     

最後に

最後までお読みいただき、まことにありがとうございました。
   
私も、ここまで長い文章になるとは思っていませんでした。
    
今思うと、長かったような短かったような、そのような想いでいっぱいです。
    
私も、先日 破産廃止を裁判所から受けました。
    
また、いちから人生のやり直しとして、しっかり生きていこうと思います。
    
皆に助けられて生きてきた20年。
   
今度は、そのひとたちのためにのこりの人生を歩んでいきたいと心から思っております。
   
最後まで、有難うございました。
   
おしまい

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