【困難、地獄】飲食店経営の奇跡 最終章 Part3

1.飲食店

こんにちわ。 ニコニコ侍です。   

私は、先日自己破産が終了しました。     

起業から20年。今思えば、地獄の日々でもありましたが、貴重な人生を生きてきたなと思います。   

その人生を振り返って、すこしでも、同じ境遇の人の励みになればと思い、書いています。      

この章は最終章のPart3なので、続きになっています。

先にそちらをご覧下さい。

新店の大成功

敷金返還からはじまった、移転計画。
数々の苦難を乗り越えてついにオープンしました。
   
オープン日から大盛況。感謝!感謝です!
  
✔オープンからの売上データ

初月   1521万
2ヶ月目 1505万
3ヶ月目 1265万
4ヶ月目 1206万
5ヶ月目 1072万
6ヶ月目 1174万


 かつての新店のオープンは100万都市の一角でしたが、今回はその隣の隣の市で10万に満たない街でした。が、十分なスタートを切ることができました。
  
今回のオープン時の集客戦略

・最初の半年間は、地元の皆様にのみ周知する。
 10万に満たない街です。ご近所の皆様に愛されるお店を作ってこそ繁盛店になれる
  
・半年後から、近隣の都市などへもオープンを知らせる告知を行う
  
*3年後に最大の繁盛店になれるような戦略をとる

私は、知っていました。
真のオープン景気は、オーブン当時ではなく、3年後にやってくることを、、、
   
その形になると、真の繁盛店として、10年以上つづけることができることを、、、、
   

   

本店へ凱旋。そこで待ち受けたこと。

私は、3ヶ月程度、新店に張り付き、仲間とともに、オープン景気を戦い抜きました。
ある程度、お店が落ち着き、スタッフも育ってきたので、一度本店へ戻る決心をしました。
  
「おめでとうございます!やりましたね!」 
   
皆が、迎えてくれました。
  
「よし!これで、なんとか首の皮が繋がったが、根本的な解決にはなっていない。これから皆で、力を合わせて、いい会社を作っていこう!」 
   
その日は、数年ぶりに家に帰った気がします、、、、、
   

店長の決断

「社長。お話があるので少し時間とっていただけませんか?」
    
   
私は、嫌な予感がしました。
   
  
「どうしましたか?」
   
「今回の成功おめでとうございます。私たちも安心しました。今まで10年以上勤めさせていただいて非常に感謝しております。」
   
「私も、この歳になりました。元々自分の店を持ちたい!と思って入社してきました。社長が、勝負したように、私も、一度しか無い人生。勝負させてください!!」
   
!!!!!!!!!!!!
    
「あなたをおいて、この店の店長はいません!」
  
「少し、考えさせてください。」私は、時間をもらいました。
   
新たな、問題勃発です、、、、、、
   
私は、今まで、「従業員の夢」を止めたことはありません。
どちらかというと、歓迎して、応援してきました。
    
しかし、本店の店長は別です、、、、、
   
もし、店長が居なくなれば。また私ががっつりと本店に入らなくてはいけなくなってしまう。副料理長も結婚し、出産希望をだしてきている。今のとこ後釜は居ない。それでは、今までと同じで時を浪費してしまう。
   
新店が当たったといえども、銀行返済がやっと返せる場所にたっただけで、次の手を打たないと、今までと二の舞になってしまう、、、、
    
私は、ある決断をすることになるのであった。
  

吉と出るか凶とでるか!本店の閉店

私は、本店の大家さんの前にいます。
   
「すみません。このような事になってしまって、、、、、」 
   
「残念だよ、、、店長が辞めことを助けることはできないからね。わかったよ」
   
私は、正直に、大家さんに伝えました。
今年いっぱいで閉店するので、次を探して欲しいと、、、、  
   
✔本店の状況

・売上は毎年昨年より5%~10%ダウンがつづいている
・損益分岐点ギリギリ。
・店長が退職予定である。
・副料理長もパートに変更して欲しいと希望(結婚後出産予定)

新たな悩み。

その頃、とある情報が入ってきました。
本店の所在する市のど真ん中に、巨大な商業施設ができるらしいと、、、
それも、県内最大の食料品売り場を作る計画とのことであった。
   
「この人口が減っている小さな街で、また競合がおこると、みなじりふんするな、、」
   
   
そう感じた私は、すぐその商業施設を出店する会社に電話しました。
   
「新たに商業施設ができると、お聞きしたのですが。飲食店は、たくさん入る予定なのでしょうか?」
   
「はい。フードコートや、その他、レストランやカフェなどたくさん入店する計画でございます。」
  
「ちなみに、私の同業種は、どこが入店予定でしょうか?」
   
「あ~たまたま、唯一、その業種は、まだ決まっておりません。もしよかったら入店されませんか?詳しい話をさせてください。」

お!まだ同業種は決まってないのか。しかし、どこが入ろうと、この小さな街なので、必ず私のお店にも影響がでるだろうな、、、、     

大きな商業施設なら、オープン景気はすごいことになるだろうし、話だけでも聞いてみるか。

もし、その商業施設でうまくいったら次から、お声がかかり、全国へのあしかがりができるのではないか?

この「悪魔の囁き」が会社をどん底に落とすことになろうとは、夢にも思っていませんでした。

慢心が招いた罠。

私は、本店にいました。
久々に見る本店。建物も20年近く経っているので、古く、内装も一度も改装していないのでボロボロでした。
  
新店で「デザイン」にかなり凝った私にとって、あまりにギャップがあり、古く思えました。
   
「20年近くたったから、当時おしゃれだったけど、今は面影もないな、、、」
   
「よく、このお店でこれだけ売っていたな、、、、」
  
私はそう感じてしまいました。

この店は、現代風に改装して、新しいテナントにはいっていただいたほうがいいな。私の力ではもうどうにもできない、、、

私は、新店のあのお客様のパワーにいまだに酔いしれていたのかもしれません。

皆の想い

本店閉店のうさわはたちどころに、従業員に広がりました。
  
20年近く会社を支えてきた本店。
   
悪い時もあったし、いい時もあった。
   
現在では、かろうじて営業利益がトントンあたりで推移していました。
しかし、売上が毎年5%~10%づつ下がり続けることをどうしても止めることができませんでした。

このままでは、いずれ損益分岐点を割り込むことは、誰の目から見てもあきらで、時間の問題でした。

   
「なんとか、この店を存続させることはできませんか?」
  
従業員の想いはみな同じでした。
  
私は悩みました。
   
「情に流されてはいけない。皆の気持ちはわかる。私のほうがもっと思い入れがある。しかし、誰の目から見ても本店は厳しい。ずっとここでやってきたからこそわかる。この売上ダウンを止めることはできないだろう。」

  
私が、悩んでいる時に従業員からある提案が舞い込みました。
   
「もし、本店を閉店するのであれば、一旦閉店して、改装して、再度オープンしてはいかがでしょうか?」
   
!!!!!!!!!
    
確かに悪い手ではない。

✔本店改装(案)

・お店を改装して、古い内装を変更する。
   
・店名を変更し、新しいお店がオープンした!ということで、久しく来られない方々に再度来店してもらう
   
・新店の新しいメニュー、調理法などを取り入れ「本物」にこだわったお店にする。


  
✔問題点

・改装資金が全くない。
・新店の調理技術をこなせるスタッフが現在居ない。(店長退職のため)
・いままでのブランドを継承できない。(常連客が離れる可能性)


問題点さえ解決できれば、やる価値はあるかもしれない!。
   
よし、とりかかってみるか!
   
私は動き出しました。
   
とりあえず、お金が無いのはどうしようもない。
大家さんに相談してみよう。
  
私は、むかいました。
   
「次のテナントはきまりましたでしょうか?」
  
「いや、なかなか決まらないね。」
   
「皆で話し合ったのですが、もしよかったら、もう一度勝負させてもらえませんか?」
   
「勝負ってどんな?」
   
「お店を閉店して、新しく改装して再オープンしてみたいのですが!、新店と同じかたちで、同じ料理で、お客様をもてなしたいのです。」
  
「そうか。わかった。悪い話ではないね。特に、次も決まってないので、閉店されると賃料が入ってこないからね。よし、改装費をださせてもらう。」
  
!!!!!!!!!!!!!
     
「有難うございます!!!!!」
    
元々、大家さんの建物ではあったが、それを新しく改装していただけることが決定しました。
   
残った問題は、スタッフの問題だけでした。
    
しかし、私には切り札が一つのこっていました。
   
「居抜きではじめた、小さなお店 S店に優秀な料理人を数人抱えていたことを
   

大規模商業施設の誘惑

「是非、テナントとして入居していただけませんか?一番いい場所をご準備します。」
   
開発担当者は、力説していました。
   
「いや~。近くに2店舗もあって、さらにど真ん中に1店舗はさすがに厳しいですね、、、、自分のお店同士で競合してしまいます。」
    
「そうですか。とりあえず是非ご検討くださいませ。」
   
私は、悩んでいました。

現状のままだと、銀行返済をしたあと、ほぼキャッシュは残らない。 しかし、新店をオープンしてまだ1年も経ってないのに、新しい店舗を新築してやれりきれるほどの資金と人材が居ない。 


しかし、動かないと未来は無い、、、、、
   
   
私は、資料を持って銀行へ向かったのでした。

銀行とのミーティング

「いいですね!是非やりましょう!」
   
!!!!!!!!!
   
「本当にいいんですか?」
   
「新店も順調ですし、確かにこのままでは、キャッシュフローが不足する懸念があります。この大規模商業施設は、当銀行も全面バックアップしている事業です。」
    
「では、話を前に進めていきますね。」
   
私は、正直びっくりしました。
こんなに簡単に事が運ぶとは思っていませんでした。
   
しかし、開店資金が準備できたら、動くしかない!。
   
今考えたら、ここが私の会社にとっての地獄への分岐点だったのかもしれません。
しかし、当時はそんなこと知る由もなく、成功を確信して邁進していました。

本店の改装と人事異動。

本店の改装工事がはじまりました。
工事期間1ヶ月。
   
私は、ある決断をしていました。

リニューアルオープンするお店は、S店の店長以下、S店の料理人たちでオープンする。
  
S店は、残った本店の社員たちで運営する。

完全に入れ替えの大規模な人事異動です。
   
さらに次の計画もありました。
   
S店に移動した、本店の社員たちで、大規模商業施設のテナントをオープンさせる!ことでした。
   
当然不満もでましたが、大規模商業施設への出店できるということで、不満も解消し、皆任務に従事していきました。
   
  
「まだ、半年以上ある。しっかり、従業員やアルバイトを育て、お店を守れる体制を整えて欲しい。」
   
半年もあれば、新店だし、人は集まるだろう、、、、」
いままでの経験上そのように判断しました。
   
しかし、ここにとんでもない落とし穴がまっていようとは、その時には気づきませんでした、、、、、

本店改装オープン!

ついに改装が完了し、オープンしました。
   
ここで、右肩下がりの売上を食い止めることができたら、、、、、」
    
私は、神に祈るつもりでした。
   
しかし、ある懸念は払拭していませんでした。
   
「我々がベストを尽くして営業してきたお店だ。もし、右肩下がりの原因が、別のところにあるのであれば、結果はでないであろう、、、、」

  
✔当時、飲食店が景気が悪いと言われている要素

・少子高齢化の需要減が、表面化してきている(団塊世代の引退)
・株価はよくても実体経済は悪い
・上場企業の大手チェーン店ですら、赤字を出している


【本店オープン結果】

オープン月 950万
2ヶ月目  800万
3ヶ月目  750万
4ヶ月目  730万
5ヶ月目  840万

やはり、懸念したとおりの結果が出てしまいました。

改装して、お店も綺麗になり、料理のクオリティーも向上しておりますが、基本的に、前のお店も悪かったわけではなく、需要がじりじりと減ってきているだけだったのです。


    
「しかし、お客様にとって、マイナスなことは一切していない。ここは、じっくりと時を待とう。しっかり、営業していけば、いままでよりはきっと結果がでるだろう」
   
「本店改装計画」は結果、ドロー(引き分け)に終わりました。
   
   
次に残されたチャンスは「大規模商業施設への出店」
にのぞみをつなぐのでした。
   

「運命の分かれ道」大規模商業施設への出店

「県内最大の食品売り場を持つ、大規模商業施設」
私も、何度も、現地を視察したり、調査しました。
   
「確かし、いい場所ではある。街のど真ん中であり、交通の便もいい。しかし、商業施設自体に繁盛する力が無かったら、、、、そこに入ったテナントは悲惨な状態になる。」 

   
私は、「少しの懸念」はありましたが、すでに前に出るしか道は残されていませんでした
   
「やろう!止まってても未来はない!」
私は、自分に言い聞かせていたのかもしれません。
   

最後の戦い 【前夜】

私は、すべて、郊外型のレストランを展開してきました。
なので、商業施設のテナントははじめての経験でした。
    
✔店舗データ

・建築費用 2000万(融資)
・厨房設備、レジなど 800万(リース)
・テナント入居費用 400万(融資)
・什器備品など、他店舗より持ち込み
・テナント家賃 売上の7%(最低 40万)
・テナント共益費 37万(これがデカイ!)
・席数 50席 広さ30坪
    
損益分岐点 月商 350万

まあ、損益分岐点が350万なら、最悪の事態が起こっても、トントンまではもっていけるだろう、、、私は当時そう思っていました。
   
しかし、オープンが近づいて来るにつれ、
重大な問題があることが発覚しました。
   
それはなんと!!!
    

アルバイト、パートさんが一人しか採用できていないこと!
だったのです。

いままで、散々オープンしてきましたが、新店オープンとなるとある程度、集まるのが普通でした。
   
しかし、今回は違いました!
   
理由は、大規模商業施設のスーパーや物販、飲食店や物販チェーンの大手の採用、など1000人規模で募集をかけていたのです。
   
私の会社のような零細で、地元企業には、一切見向きもされなかったのです。
   

「これは困った、、、でも開店日にオープンしないわけにはいかない!」
    
私は、苦渋の決断をしました。
   

S店を当面の間、臨時休業!

にしました、、、、S店は、市の管理する施設に属していたので、賃料はかかりませんでした。(ここで、地元のお客様に多大な迷惑をかけてしまいました。)
    
しかし、リースなどの固定費は支払い義務が残ります。
あと、売上が入らなくなっても、買掛金などの支払いは残っていました。
   
    
もうこの段階で実は、負けが確定してるとは、そのときは知る由もありませんでした。
   

ついに来た!最終決戦!大炎上

ついに、大規模商業施設オープン!!!!!!
   
「え?小さくない?」
  
私の第一印象はこうでした。
   
「確かに食料品売り場は県内最大かもしれないけど、建物も中規模で、どちらかというと、巨大なスーパーマーケット。その割に、飲食店のフードコートや、レストランの数が多い、、、、、これは、まずいかも。なにより、遊ぶところなど無い。」

我々テナントには、施設の詳しい内容やテナント情報などはほとんど入ってこないのです。



「まあ、ここまで来たらやるしかない!皆全力で頑張ろう!」
 
   
私は、本店と連携して、全力でオープンにあたりました。 
   
   
さすがに、オープン当時は、朝から晩までお客様が施設に来店されました。
当然、中に入っているテナントも大忙し。
    
「オープン一ヶ月は大成功!」
に終わりました。
   
しかし、徐々に、、、滅亡の足跡が迫ってきているとは思ってもいませんでした。
   
✔大規模商業施設、テナント店結果 

・オープン月 840万(利益 270万)
・2ヶ月目  650万(利益 100万)
・3ヶ月目  450万(利益  50万)
・4ヶ月目  380万(利益   0万)
・5ヶ月目  230万(赤字 200万)←大事件発生!
・6ヶ月目  360万(赤字  20万

2ヶ月目以降、施設のまず「夜」 の集客が急速に衰えてきます。
特に平日の夜は、だんだん、ガラガラな状態へ、、、、
  
しかし、我々テナントにとっては、例えガラガラでも店を閉めることは許されておりません。
   
お客様が居なくなった時間帯(15:00)あたりから閉店(22:00)まで、どんなに暇でも、従業員を働かせておかなくてはいけないため、当然人件費はかさみます。
   
そして、ある驚愕の情報が飛び込んできます。
   
「この施設は、県内で一番 最低 売上であると、、、、、」
施設売上目標が、当初計画の半分にも達していなかったのです。
   
  
しかし、決断したのは、「私」です。言い逃れをするつもりはありません。
    
つまり、私は、敗北したのです。
   
   

ついに次回、完結!!

敗軍の将となった私の、末路は?

つぎつぎと襲いかかってくる問題、しかし、最後まで諦めずに奮闘する日々。


長くなってしまって、大変申し訳なく思っております。
最後まで、見てください!

【困難、地獄】飲食店経営の奇跡 完結編 Part4【完全決

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