【困難、地獄】飲食店経営の奇跡 最終章Part1

1.飲食店

こんにちわ。 ニコニコ侍です。   

私は、先日自己破産が終了しました。     

起業から20年。今思えば、地獄の日々でもありましたが、貴重な人生を生きてきたなと思います。   

その人生を振り返って、すこしでも、同じ境遇の人の励みになればと思い、書いています。   

この章は最終章なので、1、2、3の続きになっています。

先にそちらをご覧下さい。

【困難、地獄】飲食店経営の奇跡 Part1
  
【困難、地獄】飲食店経営の奇跡 Part2
  
【困難、地獄】飲食店経営の奇跡 Part3

はじめて弁護士に相談にいく

私は、悩んでいました。
  
現在、所有している店舗は3店舗。

・本店である初期の店舗(本店)

・新店で大繁盛店であったが、道路工事で利益のあがらない店舗(F店)

・小資本で、居抜きとしてはじめたが、利益のでない小さな店舗(S店)

現状、借入 8000万円

毎月の返済約 200万 利息50万(利率平均5~7%)


本店の状態
現在も繁盛店ではあるが、徐々に売上は減ってきており、利益をすべて銀行返済と、利息に当てても足らない状態である
  
F店(元新店)
かつてのオープン景気を謳歌したお店とは思えないほど、売上は低迷している。道路工事は終了したが、かつての売上のように戻らず、500万~700万あたりで安定はしている。
   
S店(小さな資本ではじめたお店)
倒産した店舗のあとに居抜きとして開業。オープンするが、利益が出たのは初月のみ。
ただし、公共の場所にあるため、賃料が無料である。
人口が2万と極端にすくないエリアなので、売上上昇は望めず。

  
弁護士に相談にいくほどの悩み

・私が勤務する本店に銀行返済等は完全に依存している。
  
・年間、利息をいれて250万×12ヶ月を支払わなければいけないが、月100万程度しか稼ぎ出せず、残りは借り換えでつないでいる。
   
・売上は極端ではないが、じりじりとさがり続けている

・銀行返済などは一度すら遅れたことはないが、業者、家賃などは遅延しながら払っている


「このままでは、いずれ資金がショートしてしまいます。何かいい手立てはありませんか?」
  
私は、切実に弁護士の先生に相談しました。
   
「確かに、このままでは、資金ショートを起こしますね。それを切実に銀行や、大家さんに伝えられたらいかがですか?
 いままでの実績と、利益がまだ出ている状態なので何とかなるかもしれませんよ。
もし、どうにもならなくなったら、またお越し下さい。」
   
「分かりました。」
  
私は、この時、とある決断をしました。
   
「このままでは、滅亡する。それならば、もう一度動くしかないと」
   
ここから、私の人生の中でもっとも濃い、怒涛の5年間がスタートするのであった。

大家さんに現状を打ち明ける

本店はすでに18年以上たっていました。

本店家賃データ

・賃料税抜き90万円 年間1080万
・18年以上たったので、2億近く支払った
・賃借契約は15年縛り、契約満了で自動更新中


大家さんにアポイントを取り、お会いしました。
  
「長いあいだ、お世話になりました。現状が厳しく、このままいけば、確実に倒産することになると思います。大家さんには迷惑かけたくないので、是非次のテナントを探しておいてください。」
   
そのとき、大家さんは驚き、そして次のような言葉をかけてくださいました。
   
「こっちこそ、これだけ長いこと続けてくれるとは、正直思っていなかった。当時25歳だった君を信じて投資してよかった。私が確か預かっている敷金があるはず、それを返すから、是非立て直して欲しい。」


!!!!!!!!!!!!え!!!!!!
   
おもわず、涙がはらりとこぼれたのを覚えています。
  
大家さんはなんと、預けている敷金900万を「ポン」と返還してくれたのだ。
     
この資金で立て直せる。
そう思った私は、ある決断をして新店であるF店に向かったのであった。

道路工事のあいだ、腐っていたわけではなかった新店

巨大なオープン景気で会社を救い、10年にも渡る道路工事で売上が低迷し、少し損失が発生している新店。
   
道路工事が完了しても、かつての面影もなく、お店も古くなり、売上は戻りませんでした。
   
当時の、責任者は、最初の創業時から右腕となって戦ってくれた会社のナンバー2。
   
彼に重大な決断を伝えに10年ぶりぐらいに向かったのでした。
    
その私の決断とは!

新店舗(F店)を閉店すること

だったのです。
   
私は、その任務を帯び、お店へ行きました。

  
しかし!!そこで見たものは?!!!
    
    
なんと、本店よりもはるか上をいくクオリティーの商品達。
  
「う、、、美味い。この店が本店の隣にあったら、即潰されるわ!」
   
と確信できるほどの、努力と涙の結晶がお皿に詰まっていました。

10年以上の道路工事のさなか売上は低迷し、苦しみ、もがき、技を磨いてきた従業員たちの結晶がそこにはあったのです!!


私が間違っていました。
彼らは腐ってなどいなかったのです。

   

責任者と会いました。彼も会社の現状を知っている一人です。
当然覚悟もしていましたし、緊張の色が見えました。
    
「社長。分かっています」
    
彼は言いました。
    
私は言いました。
「どうせ潰れるなら、最後の戦いを行おう!私は決心した。ついてきてくれ!」
    
私は、決断しました。己の保身や、会社の存続も大事だが、もっと大事なことがある!従業員の努力を無駄にしてはいけない。
  
私は、決断しました。

軍資金900万円で、F店を閉店して、引越しさせ、新しくお店をオープンさせることを!!!!

涙の別れ

私は、決断をして、本店に戻りました。
   
しかし、本店で10年以上がっつり現場を仕切っていた私に、新店の準備をする時間などありませんでした。
   
このままでは、新店を作る前に、じりふんしてしまう。
そう思った私は、店長以下社員を集めました。
   
「みんな、いままでよく頑張ってくれた。心から感謝します。しかし、皆も知っているとおり、このままでは、うちの会社は潰れます。私に、最後の勝負をさせて欲しい。」
   
私は、涙ながらに訴えました。
    
「社長。行ってきてください。あとは私たちが何とかします。」
   
ともに10年以上働いてくれていたスタッフ達です。
     
それも、店長、副料理長、マネージャーすべて女性たち
   
私は、この勇敢な女性たちに守られて、お店を維持してきました。
    
「あとは、お願いします!移転して成功するまで帰ってきません!」
    
私は、皆をあとにして、車に乗り込み、着替えのみを持って
出陣したのでした。
   

移転計画の発動!背水の陣

移転する場所を決める前に、大切なことがあります。
F店を出る準備をしなければなりません。
   
すでに10年の契約期間は終了し、自動更新になっていました。

✔退店の問題点

・半年前に退店を文書によって通告する。
・建物を解体して更地にするか、もしくは売却する。

この二つを同時にクリアしなければいけません。
   
退店を通知すると、その日までになり、新店がオープンできなければ、皆路頭に迷ってしまう。
   
建物(帳簿上5000万円)を買い取ってくれる相手を探さなくてはいけない。解体して、更地にする資金など無い。
  
私は、悩んだ末、地主さんのもとへ向かいました。
   
「お久しぶりです。ご無沙汰しております。」
   
私は、挨拶しました。当時契約をした先代のおじいさまはすでにお亡くなりになり、相続されたのは、品の良い娘さんでした。
   
「大変そうですね。事情はわかりました。息子が不動産業界にいるのでそちらに話しますのでお待ちください。」
   
私は、オープン当初、先代の地主のおじいさまと娘さんと二人の小学生の息子さんが、 お店に食べによくこられてたのを思い出しました。
    
少し、時間がたった後、ある一通の通知がきました。
  
✔通知

・退店希望なら、退店日を文書にて通知してくること
・契約どおり、建物を解体し、更地にして、返還すること
もし、更地にできないときは、無償でひきとらせること)

!!!!!!!!
帳面上まだ5000万の価値のある建物を、解体しろとは。。。。
もしくは、無償で置いていけって、、、、ひどすぎる
 
私は、困り果て、息子さんに電話をかけました。
   
「もし、よかったら建物を売らせてもらえませんでしょうか?」
    
「契約は、契約です。建物は解体して、更地にして返してください。更地にできないのであれば、放棄していってください。もちろん無償です。」
    
確かにそのとおりです。
   

仕方ないのかもしれない。。。。。
   
困った私は、当時地主との仲介をしてくれた地元の不動産屋さんへ会いにいきました。
     
「少し小耳に挟んだ話なのですが、あの息子さんは無料で建物を手に入れてやると周囲にいっている」
   
と、教えてくれました。
    
、、、、困った、、、でも仕方がないのかもしれない。
   
開業のためには、当初の軍資金900万とさらに、地主さんに預けてある敷金600万が無いと難しい。。。。
    
解体するには、見積で400万という試算がでている、、、、
    

    
私は、腹を決め、退店日の記入してある通知をもって大家さんのおうちへ向かいました。
     
「退店させていただきます。15年以上にわたり、大変お世話になりました。最後に、先代のおじいさまに挨拶させてください。」
  
私は、先代のおじいさまの仏壇に手を合わせ。

お世話になりました。
と心より感謝をお伝えしました

    

母の怒り

その数日後、私のもとへ一本の電話が。
    
「もしよかったら、息子の無礼を謝りたい。是非来てください。」
   
!!!!!!え?!!!!!!!
    
私は、あまりに突然のことに何がなんだかわかりませんでした。
    
地主さんのもとへお伺いすると、そこには、
娘さん、そして、二人の息子さんの姿がありました。
    
当時は娘さんでしたが、すでに成人した母の姿がありました。
     
「この度は、私の息子が、大変失礼をしたと聞きました。15年以上家賃を払っていただいて、お世話になったひとに何と無礼なことをするのか?!」
    
「亡くなったおじいちゃんの仏壇に手を合わせた業者や関係者が一人でもいたのか?!恥を知りなさい!お世話になったひとがいいと思うことをしてあげなさい!!」
   
息子たちを愛する母の姿がありました。
    
私は、涙腺がゆるくなりすぎているのか、またもや涙しました。
   
「どうぞ、引き受けてくれるひとが見つかったら、そのひとに売却してもらって結構です。よろしくお願いします。」
   
私は、救われました。
   
息子を愛する母、そして、お世話になった先代のおじいさまに、、、、、、
    

新たな場所をもとめて、、、、

私は、あせっていました。

退店を通知したのはいいが、新しい場所が決まらなかったのです。
    
立地を探しつづけて、すでに半年。
店で寝泊りしては、朝起きて、車にて夜遅くなるまで調査、調査、調査。
   
道という道はすべて走り続けました。
   
いい場所がみつかっても、飲食店はダメだと断られたり、
別のマンション建設業者に取られたり、、、、、
    
大手建設会社から情報提供をうけて、空いている物件は片っ端から調査しました。
しかし、良いと思えた物件はすべてNGが出ました。 
   
このままでは、移転できないかもしれない、、、、
    
私の中で、そういう思いが心をよぎりはじめました。
    
あせる心、、、しかし、見つからない、、、、
    
私は、呆然としながら、すでに100Km以上離れた場所まで車を走らせていました。

通ったことのない道。ひどい田舎道。
   
ぼーっと走っているとおもわず目に飛び込んできた大きな建物。
    
私は、何かに吸い込まれるように、その建物の駐車場に車を止めました。
    
「へ~。立派な建物の神社だ。そうだ。私は忙しくて初詣もしてなかったんだ。
何かの縁だ。お参りしていこう。」
    
そう思った私は、その神社の中へ入りました。
    
手を合わせて、なけなしの財布の小銭入れから、小銭をすべて投げいれました。
   
「これしか、無くてすみません。今、お店の移転の場所を探しているのですが、見つかりません。どうか神様助けてください。お願いします。」
   
私は、深々と頭をさげてお参りしました。
    
そして、今日も収穫なしか、、、
    
と落胆しながら帰路についていると、一本の電話が!!!
     
大手建設会社担当者より
「立地がみつからず、すみません。私の課長がお会いしたいそうなのですが、いまどちらにいらっしゃいますか?」
   
「今、帰っている途中なので、そちらに向かいますね。」
   
私は、特に期待もせずに、向かいました。すでに5回近く断られている担当者の話なので、期待をもつことはできませんでした。

会社につくと、いつもの担当者とは別に、上司の課長さんが同席していました。
  
「この度は、いろいろ担当が迷惑かけてしまってすみません。もし、よかったら、私の管理している物件を紹介しますので、見られませんか?」
   
「是非!お願いします。」 
   
私は、課長より、物件を5件程度あずかり、一枚目の立地を目指して車を走らせました。
   
地図を見ながら進むこと2時間。
    
現場に到着した立地を見た瞬間!!!
    
ここだ!!!!!
    
ここしかない!!!!!
    
私は雷にうたれたような錯覚をおぼえています。
(あとの4件も行きましたが、まったく記憶になし)

    
まるで、大繁盛した新店を思わせる調整区域なみの田舎。
見渡す限りの、更地。
     
    
そして、、、そこは、何と!!!!!!  
     
お参りした神社のすぐ近くだったのです。
    
   
「是非ここでお店をさせてください!!!」
    
私は、課長に伝えました。
   
「わかりました。では前に進めましょう。こちらこそよろしくお願いします。」
    
  
ついに、決まった!!!
    
移転できる!!!!!時間がない、、、がんばらねば
    
私は、これから起こる奇跡のドラマをみることになるとはこの時は
まったく思っていませんでした。
   
最終章、まだまだ続きます。数々の奇跡!乞うご期待ください。


  
【困難、地獄】飲食店経営の奇跡 Part2


コメント

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